形稽古

形稽古の意味

形稽古では、乱取りの基本となる形を中心に古流の形を含め多数の形を反復し、その習得を目指します。

技術的に優位に立つために数多くの形を修練しますが、たくさんの形を覚えること自体に意味があるのでなく、形の修練を通じて相手を投げるための根本的な要素を掴み取ることが大切です。形の根底にある投げの要素を抽出し、乱取競技のルールの範囲内で表現することができたなら、それこそが合気道乱取競技となります。

受け身

形稽古と乱取稽古双方で、投げられたときに致命的な怪我を負わないために受け身は重要です。倒れ方、転がり方の技術を身につけるために、まずは形稽古の中で「後方受け身」や「側方受け身」など数種類の受け身を覚える必要があります。

受け身のための技術や体力が不足していると、転がることが億劫になり、つい相手の技に抵抗して、形稽古で求める結果を得られないこともあります。一通りの受け身を体得することは、乱取稽古に移行するための一つの条件となります。

基礎の習得と技分類(基本の形)

動き方の基礎を習得するにあたって、一人で行うことのできる「運足」、「手刀単独動作」、「受け身」等を稽古した後、相対動作(二人で稽古する形)として「手刀合わせ」や「掌底合わせ」を行い、「乱取基本の形17本」を稽古していきます。「乱取基本の形17本」 での技の分類は次のとおりです(この他の当クラブの形の稽古範囲については、こちら)。

1.当身技(1本目から5本目)

 正面当て、相構え当て、逆構え当て、下段当て、後当て

2.肘(関節)技 (6本目から10本目)

 押し倒し、腕返し、引き倒し、腕捻り、脇固め

3.手首(関節)技 (11本目から14本目)

 小手捻り、小手返し、転回小手捻り、転回小手返し

4.浮技 (15本目から17本目)

 前落とし、隅落とし、引き落とし